どこか懐かしさを感じる街並み 映画「orange -オレンジ-」のロケ地を巡る

もしも10年後の自分から手紙が来たら?何が書いてあるのか、何を伝えたいのか気になりますよね。
今回はそんな不思議な世界観の作品「orange -オレンジ-」のロケ地をご紹介します。

どこか懐かしさを感じる街並み 映画「orange -オレンジ-」のロケ地を巡る

映画「orange -オレンジ-」は、長野県松本市が舞台の恋愛漫画が原作。アニメ化もされた、若い女性に大人気のコミックです。映画では土屋太鳳さん、山崎賢人さんがカップル役をつとめ話題となりました。

主人公の女子高生、土屋太鳳さん演じる菜穂がある日、不思議な手紙を受け取ります。なんとその差出人は10年後の自分だったのです。そしてその手紙に書かれた通り、東京から転校生がやってきます。山崎賢人さん演じる転校生の翔に惹かれていく菜穂ですが、手紙には翔が自殺で亡くなるということが書かれていたのです。菜穂たちは、翔のいない未来を変えるために奔走します。原作者の高野苺さんは長野県出身。きっと自分の過ごした青春時代を重ねて、この作品を描いたのではないでしょうか。

『orange』でメインキャラクターたちが通学シーンなどで歩いていた爽やかな公園は、「あがたの森公園」です。あがたの森公園の入り口部分の並木道は、背の高いヒマラヤスギに囲まれ圧巻。朝夕に訪れると、実際に周辺の学校の生徒が登下校している様子を目にすることができます。
原作コミックのカバーや、映画のポスターにも使われている印象的なベンチは、この公園のもの。ファンにはすっかりおなじみの場所となっています。日本庭園風の池では、菜穂が翔にお弁当を渡すシーンが撮影されました。実際にこの場所で同じように写真を撮るファンも多いようです。
菜穂や翔が通っている高校は、松商学園高等学校がモデルとなっていて、デザインは違いますが、映画でも制服が同じ緑色のものが使われています。

あがたの森公園

あがたの森公園

次にご紹介するのは「幸橋」です。松本市を流れる女鳥羽川にかかる橋で、目の前には縄手通りが広がります。幸橋では、放課後にみんなでパンを持ち寄り食べるシーンや、26歳になったメインキャラクターたちが待ち合わせをする場所として使われました。コミックスでも3巻の表紙に使われています。
この一帯は一方通行が多いので、近隣のコインパーキングなどを利用し、歩いて散策するのがおすすめ。ちなみにコミックスに登場するたい焼き屋さんは縄手通りに実在する「ふるさと」というお店です。映画でも実際にこのお店のたい焼きが使われ、土屋太鳳さんや山崎賢人さんが味わったそう。ファンならぜひご賞味あれ。

ふるさと

縄手通りにある「ふるさと

松本城から城山公園に向かう坂道では、翔が自転車でトラックに突っ込みそうになるシーンが撮影されています。実際に使われている道路なので、足を運んだり、写真撮影をしたりする際は周囲に十分注意しましょう。

映画の冒頭、菜穂が満開の桜並木の下で手紙を見つけるシーンが撮影されたのは、城山公園です。菜穂は城山公園付近に住んでいるという設定なので、この桜を見ながら登下校していたのでしょう。
10年後の菜穂と須和が手紙を埋めるシーンの撮影もここで行われています。撮影用にオシャレなベンチが置かれていましたが、実際は武骨な木のベンチが置かれているだけです。
桜の時期にぜひ訪れたい長野県有数のお花見スポット。天気の良い日は遠く北アルプスも眺められ、夜は夜景も美しいので、カップルでのデートにもおすすめの場所です。

松本城

メインキャラクターたちが、学校を10日間休んでいる翔の事を話題にする場面で登場するのは松本城。撮影が行われた城内や北門付近は、通常は立入禁止なので注意してください。コミックスの4巻表紙にも使われた象徴的なお城もここです。ちなみに菜穂は城山公園~松本城~繩手通り~あがたの森公園を通って学校に通っているという設定で、作品の舞台、松本市を象徴するシンボルとして原作でもたびたび登場しています。松本城では映画の公開を記念して、主題歌を歌うコブクロが異例のフリーライブを行ったことでも話題となりました。

市街地から離れた、里山辺にある「須々岐水神社」でも撮影が行われました。菜穂と翔が神社にお参りに行き、雨宿りをするシーンです。翔が亡くなった母親のことを話す印象的なこのシーンは原作コミックではあがたの森公園で話しているので、映画独自の演出。
雨宿りしたお社は実際の神社の物なので、ここに二人のように腰かけてみることもできます。市街地からはかなり離れているので、訪れる際はレンタカーやタクシーの利用がおすすめです。


高校生たちが何気なく過ごしてきた日常に、突然舞い込んできた一通の手紙から始まる物語。未来からやってきた手紙のメッセージを胸に、大切な人を救うため自分はどうすべきか?何をしたらよいのか?悩む登場人物たち。松本市の風景は、大切な人を助けるために奔走する高校生たちを鮮やかに映し出しています。すでに青洲時代を過ぎてしまった大人が見ても、登場人物たちのその一生懸命な姿に心を打たれることまちがいなしです。

甘酸っぱい青春時代を思い出させてくれる、どこか懐かしい町並みの風景。ぜひ登場人物だけでなく、その背景まで注目して見てみてはいかがでしょうか。

紹介した作品

orange-オレンジ-

主演: 土屋太鳳, 山﨑賢人, 竜星涼
上映時間: 2 時間, 19 分

orange