第3回:松本市東筑摩郡山形村「ファーマーズガーデンやまがた」

著者の独断と偏見で魅力的な直売所をご紹介する連載企画。久々の更新である第三回目は、JA松本ハイランドが経営する直売所、「ファーマーズガーデンやまがた」のご紹介です!

第3回:松本市東筑摩郡山形村「ファーマーズガーデンやまがた」

品揃え豊富なファーマーズガーデン一号店

直売所パトロールが趣味である私にとって、旬野菜が少なくなる1月~3月はとてもさみしい季節です。かろうじてお店に並んでいる野菜の産地を見ても、南のほうにある地域を産地とする野菜ばかり。

そんな沈黙の冬を経て、ついに夏野菜の季節がやってきました。ひゃっほー! さっそく向かったのは、松本市山形村にある「ファーマーズガーデンやまがた」です。ここはJA松本ハイランドが経営している直売所で、市内にはほかに「ファーマーズガーデンあかしな」「ファーマーズガーデンうちだ」「ファーマーズガーデンやまべ」「畑の彩り館 きろろ」があります。

2002年8月にオープンしたファーマーズガーデンやまがたは、これら系列店の一号店であり、品揃え豊富なのがなによりの特徴。「共選所には出せなかったけれど美味しさは抜群!」な農作物が、季節ごとに棚を彩ります。

松本市東筑摩郡山形村「ファーマーズガーデンやまがた」

天井から吊るされたポップには、農作物への愛が溢れたメッセージ。

松本市東筑摩郡山形村「ファーマーズガーデンやまがた」

左上から時計回りに、長いも、越冬にんじん、タケノコ、松本一本葱(4月中旬に撮影)。

松本市東筑摩郡山形村「ファーマーズガーデンやまがた」

松本産のセルリー。セロリではなく、セルリーです(6月上旬に撮影)。

松本市東筑摩郡山形村「ファーマーズガーデンやまがた」

松本産の黒ニンニクもあるのですね~! 

松本市東筑摩郡山形村「ファーマーズガーデンやまがた」

山辺ワイナリーのワイン、笹井酒造の日本酒といった松本市内で造られたお酒はもちろん、信州の名ブランドのお酒が充実。お土産にも便利ですね。

松本市東筑摩郡山形村「ファーマーズガーデンやまがた」

総菜コーナーには、手作りのおこわやお餅が並んでいます。もちろん、おやきも!

焼きたてのピザと挽きたてのお米

品揃えの豊富さと匹敵するぐらい、私が気に入っているこの直売所の魅力は、直売所内にピザ屋「NOW」と、「お米コーナー」があることです。

ピザ屋は2018年4月にオープンしたばかり。厚みのあるモチモチした生地の上に地元農産物を使った具材がトッピングされた、石窯焼きの本場ナポリピザを味わえます。マルゲリータなどの定番もありますが、おすすめはなんといっても、旬の食材がふんだんに使われる限定メニュー。私が4月中旬に来店した際には、採れたてのふきのとうのピザをいただきました。これからどんな具材のピザが出てくるのか、楽しみですね~!

お米コーナーでは、信州産のお米を精米して量り売りしてくれます。1㎏300円代のものからあり、新鮮なのにリーズナブルなのがとても嬉しい! これを知ってから、スーパーでお米を買うことは少なくなりました。

松本市東筑摩郡山形村「ファーマーズガーデンやまがた」

直売所の中にあるピザ屋「NOW」。地元農産物で作る手作りソフトクリームも大人気。

松本市東筑摩郡山形村「ファーマーズガーデンやまがた」

焼きたてピザを、店内で食べられます! 100円追加でテイクアウトも可能。

松本市東筑摩郡山形村「ファーマーズガーデンやまがた」

4月中旬に販売されていた季節限定メニュー・ふきのとうピザ。ふきのとうのほろ苦さとチーズのコクが良い感じに溶け合った一枚。

松本市東筑摩郡山形村「ファーマーズガーデンやまがた」

お米コーナー。精米具合もオーダーすることができます。

買い物が楽しくなるポップの数々

この直売所に行くと、いつも、ついつい必要以上に買い物をしてしまいます。私の購買欲を増進するもの、それは農産物の棚に添えられているポップです。その農産物にまつわるうんちくや美味しい食べ方などが丁寧に解説されているので、それを「ふむふむ」と読み始めたら最後、いつの間にかその農作物を買い物カゴの中に投入している自分がいるわけです。

「やまがた食堂」というレシピ紹介のチラシが店内で配布されているのも、ユニークな取り組みです。これは直売所の店員の方々が、直売所で手に入る食材をベースにしたレシピを考案してまとめたもの。作り方も難しくなく、旬の食材がその季節ならではの料理にアレンジされているので、料理が得意ではない自分には非常にありがたい存在です。

農作物をただ陳列するのではなく、消費者に届ける努力を怠らないこと。これが、私がファーマーズガーデンやまがたに強く惹かれてしまうポイントなのです。

松本市東筑摩郡山形村「ファーマーズガーデンやまがた」

県内農作物の旬が訪れる前は、県外から取り寄せた旬の農作物を展開。4月上旬は、広島、愛媛、熊本と、おもに西日本から仕入れられた柑橘類が15種ほど並んでいました。

松本市東筑摩郡山形村「ファーマーズガーデンやまがた」

店内に展示されていた、柑橘類の旬が一目でわかるカレンダー。これだけ種類があると、味の食べ比べも楽しいですね。

松本市東筑摩郡山形村「ファーマーズガーデンやまがた」

長芋コーナーには、松本の名産・長芋専用のタレが!  どんな味がするのか、好奇心がくすぐられました。

松本市東筑摩郡山形村「ファーマーズガーデンやまがた」

店内で配られているチラシ「やまがた食堂」。直売所に行ったら、とりあえず持ち帰ります。

地元農家と消費者を繋ぐ架け橋に

ファーマーズガーデンやまがたがこれだけ個性的な店舗になった背景には、店長の菊池直樹さんによる尽力があります。現在、この直売所では県内670名の農家との取引があるそうですが、菊池さんが店長になった8年前は、まだ県外産の農作物が多かったとか。菊池店長が「できるだけ地元農家の農作物を地域の消費者に届けたい」という思いのもと改良を続け、現在のように、シーズン中はほとんどが松本産と信州産の農作物で棚が埋まる状態までになりました。

同じ農作物でも、農家ごとに区切ってポップを添えて展開。その結果、特定の農家さんの名前で選ぶお客も増えてきたそうです。直売所の売り場を介して生産者と繋がっている感覚を味わえることは、私もいち消費者として、とても嬉しく感じています。

店長の菊池さんに、これからの季節のおすすめを伺いました。
「夏のイチオシはスイカです。6月上旬からハウス栽培のスイカが始まっていますが、7月初旬以降には露地栽培のスイカが出始める予定です。GW前から売り場に並び始めた苗売り場も種類が豊富にあるので、ぜひご覧ください」

山形村のすぐ隣、波田町はスイカが非常に有名な地域。そのほか地元産の夏野菜も続々とやってきます。旬を逃さぬよう、ぜひお早めに、ファーマーズガーデンやまがたへ足を運ばれることをオススメします! 

松本市東筑摩郡山形村「ファーマーズガーデンやまがた」

店長の菊池直樹さん。売り場の裏で忙しく働いていたところ、快く取材に応じてくださりました。

松本市東筑摩郡山形村「ファーマーズガーデンやまがた」

農家ごとにカゴを分けて陳列されていたリンゴ(2018年10月末に撮影)。同じ品種でも、農家によって味の違いがあるとは…奥深い!

以上、第三回目は「ファーマーズガーデンやまがた」の魅力をお届けいたしました。
次回の直売ワンダーランドも、どうぞお楽しみに!

直売所情報

【マーケット名】 ファーマーズガーデンやまがた
【住所】 東筑摩郡山形村1579-1
【電話番号】 0263-98-5231
【営業時間】 8:00~17:30(5月~9月)、8:00~17:00(10月~4月)
【定休日】 年末年始及び祝日以外の月曜日
【アクセス】 松本駅から車で約25分(12km)
【駐車場】 あり
【サイト情報】 Webサイト