松本水めぐり散歩と湧き水で楽しむコーヒー

松本の街中を歩いていると、あちこちから水の音がすることに気付きます。
この街にはたくさんの井戸や湧き水があり、今もなお活躍中。水めぐりをすれば、流れる音に癒され、おいしいお水も飲むことができます。
今回は湧き水をめぐるお散歩と、パンフレットには載っていない、湧き水+コーヒーの楽しみ方をご紹介します。

松本水めぐり散歩と湧き水で楽しむコーヒー

まつもと城下町湧水群について

松本城下町湧水群

松本の湧き水は、市内を流れる女鳥羽川と薄川(すすきがわ)の扇状地上にあります。
この湧き水は筑摩山地に属する、美ヶ原高原周辺に降った雪や雨が地表にしみこみ、蓄えられ、市内で湧き出しているといわれています。
平成20年、「まつもと城下町湧水群」として環境省の「平成の名水百選」にも選定。
各所にある井戸や湧き水は市民によって整備・保全されています。
湧き水は誰でも自由に汲むことができます。

湧き水めぐりをしていると、飲食店の方がお店で使用する水を汲みに来たり、中学生が学校帰りに立ち寄り、水筒に水を入れて行ったりと、地域の人々の暮らしに溶け込んでいる様子がうかがえます。

水めぐり散歩をしてみよう

水めぐり散歩を楽しむときに便利なのが、松本観光コンベンション協会作成の「松本城下町湧水群」というパンフレット。
松本駅の観光案内所などでも配布されています。
また、PDFデータでダウンロードも可能です。
https://visitmatsumoto.com/guide/pamphlet/

ペットボトル・カップを持っていこう

水質検査票が出ている湧き水は、飲用可能です。
今回は、湧き水を汲んで楽しむためにペットボトルとカップ(お持ちであれば)を持って行きましょう。
飲み比べをしたい方は、小さなペットボトルをいくつか持って行くといいですよ。
※水質検査済みのものは飲用可能ですが、生水ですので胃腸の弱い方はご注意ください。また、早めに飲み切るようにしましょう。

深志の湧水

深志の湧水

まずは、松本駅お城口の広場にある「深志の湧水」こちらからスタートです。
駅前通りの正面に見えるのが、美ヶ原高原。
この水はそこから地中を通りここまで来ているのか、と思うと頭では理解していても不思議な感じがします。

亀の泉

亀の泉

中町通りから少し脇道に入った藤森病院脇にある、亀の泉。
病院改築の際に深井戸を掘り、専用水道として病院で使用されています。
藤森亀太郎初代医院長の名から一文字とり、「亀の泉」と命名。

蔵の井戸

蔵の井戸

中町通り蔵シック館の隣にある、昔懐かしい“手漕ぎ式”のポンプ井戸です。地下25mから汲み上げています。ポンプを使って水を出してみましょう。

源智の井戸

源智の井戸

嘉永2年(1849年)に刊行された「善光寺街道名所図会」に当国第一の名水と称賛されている井戸です。
今も大人気で、水を汲む人が大勢います。

源地の水源地井戸

源地の水源地井戸

松本市美術館のすぐそばにあります。松本市の水道局の水源の1つで江戸時代から長らく利用されています。
周りがきれいに整備され、ベンチがあり休憩もできます。

深志神社の湧水

深志神社の湧水

源地の水源地井戸から、あがたの森通りを渡りまつもと市民芸術館の裏手に鎮座する、深志神社。
先ほどご紹介した“松本城下町湧水群”のマップには載っていませんが、ここにも湧き水があります。
こちらも水質検査済みで、飲用可能です。

今回私は、深志神社の湧き水を汲みました。

ペットボトルとカップ

湧き水をコーヒーで楽しむ

お水を汲んだら、次はすぐ近くのコーヒー屋さんに向かいましょう。

FIFTY-ONE COFFEEでドリップバッグコーヒーを購入

FIFTY-ONE COFFEE看板

深志神社から徒歩1分ほどのところにある「FIFTY-ONE COFFEE(フィフティーワンコーヒー)」は、自家焙煎珈琲豆のお店です。

常に20種類ほどの、焙煎したての新鮮なコーヒー豆を販売しています。

FIFTY-ONE COFFEEのコーヒー豆

FIFTY-ONE COFFEEは夏に「まつもと湧き水探訪~MY COLD BREW COFFEE~」という企画で“湧き水で作る水出しコーヒー”を販売していました。(現在は販売終了)
湧き水でコーヒーといえば、すぐにFIFTY-ONE COFFEEが思い浮かび、今回伺うことにしました。

好きなコーヒー豆を購入して、家に帰ってから湧き水と一緒に楽しむのもいいのですが、お水もコーヒーもすぐに試してみたい!と思いませんか。
そこで今回は、こちらのドリップバッグコーヒーを購入します。

ドリップバッグ陳列

レジの横に並んでいます。1パックから購入できるのが嬉しい。

「51ブレンド」と「コクありブレンド」の2種類があります。

ドリップバッグ表

こちらでドリップバッグコーヒーを購入して、お泊りのホテルの部屋にポットがあれば、汲んできた湧き水を沸かして、コーヒーを楽しめますよ。

そして、もしもあなたが登山帰り・アウトドア好きでバーナーをもっているのなら!北アルプスを見ながらコーヒーを楽しんでみましょう。

北アルプスの見える薄川緑地へ

薄川緑地

FIFTY-ONE COFFEEを出て、あがたの森公園を少し進むと薄川緑地があります。
川沿いに細長く広い緑地で、一番手前の場所までならお店から徒歩で15分ほどの場所。
90年代のドラマ「白線流し」のロケ地としても有名です。

川辺には桜並木、ベンチが多数設置されており、座って休憩やおしゃべりする人も。
犬の散歩やランニングコースにしている方も多いです。

後ろを振り返れば、北アルプスがきれいに見えるとってもいい場所なのです。

薄川緑地と北アルプス

この日はいいお天気で、くっきり見えていました。もうすぐ、雪をかぶった美しい姿も見られるようになるのですね。

お湯を沸かしてコーヒーを淹れよう

薄川緑地は、専用の器具を使用して(バーベキューなど)の火気の使用が認められています。
というわけで、今回は登山用のバーナーを持ってきました。

バーナー

先ほど汲んだ、深志神社の湧き水を沸かします。

ドリップバッグコーヒーをカップにセットして……

カップ

コーヒーを淹れます。
ドリップバッグは新鮮なコーヒー豆の量がたっぷりで、ちょっとお湯を注いだだけで、いい香り。

それでは、湧き水で淹れたコーヒー、いただきます!

いただきます

おいしい。湧き水で淹れたからか、口当たりはまろやかな感じ。味も香りも、やっぱり癒されます。
水めぐり散歩で少し疲れた体に、ゆっくり染み入ります。

「51ブレンド」は、酸味・苦味などバランスが取れたブレンド。どちらかというと飲みやすい、午前中におすすめのコーヒーでした。
「コクありブレンド」は51ブレンドよりも、苦味は強いですが濃厚になりすぎることもなく、ちょっと疲れた午後の休憩に飲みたいコーヒーだと感じました。

山に近いことも、私が松本に移住した理由のひとつです。
登山やウィンタースポーツをするだけでなく、北アルプスを眺めながら、こうやってコーヒーを飲めるなんて「やっぱりいい所だなぁ」と改めて思いました。

湧き水めぐりとコーヒーを楽しむ

カップとアルプス

湧き水めぐりをしたあとは、ぜひ汲んできたお水を使ってコーヒーを楽しんでみてください。
井戸や湧き水の場所によって、飲み比べてみるのもおもしろいと思います。

そこに、松本ならではの気持ちの良い景色もあったら最高です。


※湧き水は水質検査表を確認してご利用ください。生水ですので、胃腸の弱い方はご注意ください。なるべく早めに飲み切るようにしましょう。

 

スポット紹介

この記事で紹介したスポット情報をお伝えします。

FIFTY-ONE COFFEE

【住所】 長野県松本市深志3-8-19
【電話】 0263-87-2537
【営業時間】 11:00~18:00
【定休日】 木曜日・第3金曜日・年末年始
【駐車場】 あり
【サイト情報】 Webサイト

 

薄川緑地

【住所】 長野県 松本市里山辺3675-9先
【電話】 0263-34-3254(松本市 建設部 公園緑地課)
【火気使用の注意事項】 火気を使用できるのは、指定場所の筑摩橋~金華橋下流まで・薪などによる直火は禁止
【サイト情報】 Webサイト

 

(編集・信州さーもん